アフリカの食料安全保障を考える
2008年に発行した『アフリカの食料安全保障を考える』をウェブ化しました。
本書の構成
AJF食料安全保障研究会が2001年以来積み重ねてきた公開セミナーをもとに作成した本書では、以下の各章で、アフリカにおける飢えている人々について、気候や食生活に呼応した多様な営農体系や土壌、WTO農業交渉についての基本的な知識を共有するとともに、経験・体験に裏打ちされた問題を提起する。また、本書に続き、アフリカ地域におけるイモ類の重要性、遺伝子組み換え作物とアフリカ農業、農業技術の普及と教育、砂漠化が進行する地域での土壌保全の試みやマンゴー加工による輸出食品開発などに関するセミナー記録をまとめた巻も準備中である。
1章 アフリカの食料安全保障問題 斉藤龍一郎・松村愛・吉田昌夫
2章 アフリカの食料安全保障問題に関する体験的考察:モザンビークの経験から 田中清文
3章 アフリカにおける「飢えている人々」の規模 −飢餓人口 吉田昌夫
4章 アフリカ農業の多様性を営農体系から理解する 吉田昌夫
コラム アフリカの食におけるイモ類の重要性 志和地弘信
5章 アフリカの土壌の特徴 小崎隆
6章 アフリカ農業開発における留意点 廣瀬昌平
7章 アフリカ開発会議に対する食料安全保障分科会提言(ACT2003)に向けて 高瀬国雄
8章 グローバリゼーションのなかのアフリカ 池上甲一
執筆者
池上甲一(いけがみ こういち):第8章 近畿大学教授
小崎隆(こさき たかし):第5章 京都大学大学院教授
斉藤龍一郎(さいとう りょういちろう):第1章 (特活)アフリカ日本協議会事務局長
志和地弘信(しわち ひろのぶ):コラム 東京農業大学国際食料情報学部教授
高瀬国雄(たかせ くにお):第7章 (財)国際開発センター顧問 (特活)アフリカ日本協議会理事
田中清文(たなか きよふみ):第2章 (財)国際開発センター研究員 (特活)アフリカ日本協議会食料安全保障研究会
中野美緒(なかの みお):第6章用語集 (特活)アフリカ日本協議会食料安全保障研究会
廣瀬昌平(ひろせ しょうへい:第6章 日本大学名誉教授 故人
松村愛(まつむら あい:第1章 (特活)アフリカ日本協議会食料安全保障研究会
吉田昌夫(よしだ まさお:第1章、第3章、第4章 (特活)アフリカ日本協議会食料安全保障研究会座長 日本福祉大学大学院教授
(敬称略 五十音順 2008年1月当時)