AJFの活動

在日アフリカ人家族の生活を考える会
セネガル人お父さんから聞く、日本での子育て

アフリカ日本協議会は、 在日アフリカ人支援を事業のひとつにしていますが、このたび、その事業の一環として「在日アフリカ人家族の生活を考える会」を始めることになりました。

アフリカンキッズクラブに参加してくれたお母さんたちを中心にアンケートを取ったところ、一番の関心は、子どもの教育でした。そこで、子どもの教育について、経験や知識のある人からお話を聞く機会を設けることになりました。

第2回目は、11月17日(土曜日)に開催し、5名の方に参加していただきました。 講師は、日本に来て18年・セネガル出身のマサンバさんご夫妻です。お子さんは4人(中学生2人、保育園生2人)です。 マサンバさんは、セネガルの小中学校の教育を支援するNGO「バオバブの会」を設立し活動しています。

講師がアフリカ・日本のルーツを持つ子どもの教育で心掛けていることは
・家にいるときはできる限り子どもに接する
・子どもには、人生の意味を教える
・子どもが自分は愛されているという環境を作ること
・目上のひと・お年寄りや先生を敬うこと。席を譲ること。
・見かけの違いに悩むのは通過儀礼
・外国人は悪くない。違うことはよいことだと教える。
・積極的にコミュニティに参加していくことで、周囲にもよい影響を与える
・悪意のある発言をした子どもの友達には、親も含めて言った相手と徹底的に話し合う

参加者から出た質問
・子どもが、肌の色のことなどで悩んだときの対応
・子どもを怒るとき。お母さんとお父さんの分業について
・講師が代表をしている、セネガルの教育支援のNGO活動について
・お父さんが学校行事に参加することについて

などでした。2時間はあっという間に終了し、教育に関する様々な話題が上りました。 参加者からの感想です。

○おふたりのお話を伺っていて、自分がもしかしたら否定的に物事を捉えているのかもしれないと気づかされました。 もっと力を抜いて、今の状況を肯定的に捉えていくことが必要なのではないかと認識させられたような気がします。 長い人生、いろいろあるだろうけれど、親として、大きな心でずっしり構えて、子供たちを見守っていく姿勢が大切なんだと感じました。 「守るだけじゃなく、育てること。」 日本のいいところをみとめて、アフリカの教育と日本の教育の良いところをバランスよく取り入れているなあと思いました。 最後に、講師が故郷セネガルの教育について、熱く語っているのを見て、とても素敵だな、と胸を打たれました。 私たちも、いつか、目標に向かって、家族で道を歩んでいけるよう頑張っていけるようになったらいいなと思いました。 とても希望のある、そして、楽しいワークショップだったと思います。 (ナイジェリア人の旦那さんを持つ日本人のお母さん)

○とても楽しく、前向きな気持ちになりました。お二人(ご夫婦)ともミックスの子供だから・・とういことを不安材料ではなく、 常に肯定的にとらえており、成長のステップの試練!?として子育てに取り組んでいるのが印象的でした。 親が不安だと子供も不安になってしまいますもんね。問題への対処の仕方はその家庭それぞれですが、 親としていかに自分(子供)に自信をもたせるか、問題を起こらないようにするのではなく、 問題が起こったときにどうするのか考えさせられました。今回聞いたお話しを参考に我が家の教育法を探したいと思います。 (セネガル人の旦那さんを持つ日本人のお母さん)

○本当にところどころでほろっとくるというか、とても胸の熱くなるようなお話でした。 でも私にとっては今回の話の真髄は、最後の「バオバブの会」についてでした。 どうしてバオバブの会をたちあげ、セネガルの村への教育支援をしようと思ったのか。とてもいい話でした。 今回講師から直接お話を聞けて、日本に住むアフリカ人にこんなにも熱い人がいるということを、もっと知ってほしいと思いました。 (ガーナ人の旦那さんを持つ日本人のお母さん)

※ご関心のある方は、アフリカ日本協議会・事務局までお問い合わせくださいませ。

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