アフリカンキッズクラブ 夏休みのイベントだよ!
「〜アフリカンキッズクラブ ワンデー・サマースクールOne-day Summer School 〜」報告
アフリカンキッズクラブは在日アフリカンファミリーやアフリカの文化に興味のある子どもたちの交流をはかる企画です。
【国際交流基金日本で実施される異文化理解促進事業】
アフリカで人気のスポーツといえば"サッカー"。来年は南アフリカでワールドカップが開催されるということで、現地にいなくても気になるところ。そんな気分を今から盛り上げようということで、在日アフリカンのパパさんコーチのもとサッカー教室が開かれました。
西アフリカセネガル出身の2人のコーチは普段セネガル人チームでプレーしていることもあり、ユニフォームもバッチリ決まって「さぁ、開始!」
子ども達は3歳〜8歳までと年齢層が広く、また「サッカーなんて初めて」という子もいいました。コーチはひとり一人丁寧に、まさに手取り足取り教えていました。コーチのお手本みたいには上手くないけれど、何度も練習するうちに様になりもう「試合したい!」と言う子どもまであらわれました。
基本練習の後はいよいよ試合です。子どもと大人のミックスチームで試合開始です。両チームのゴールキーパーには子どもが立ちはだかり、"絶対にゴールは入れさせないぞ"とばかりに必死にボールの動きを見ています。子ども達は大人の半分くらいの背で隙間をぬって動き回ります。同チームの大人と子どもが協力してさぁシュート!しかし、なかなかゴールを許してはくれません。結局2−0で勝負がついたときには子どもだけの対抗試合になっていました。普段はなかなかアフリカンパパさんたちを交えて何かをする機会がないので、心なしか子ども達もはりきっているようでした。
スポーツのあとは、お待ちかねの給食です。メニューはセネガル料理のヤッサプレ(鶏肉とたまねぎのマスタード煮込みソースをご飯にかけたもの)とマフェ(牛肉とピーナツ風味トマトソースをご飯にかけたもの)です。どちらもセネガルではポピュラーな昼食で、中にはいる肉(魚)や野菜はそれぞれの家庭でオリジナルなものが使われます。たくさん体を動かしたので、みんなすごい食欲です。大人1人前くらいあるごはんを子どももきれいにたいらげてしまいました。
大人と子どもが集まって一緒に何かをする機会の少ない在日アフリカンファミリーや知り合う機会の少ない他の方々とサッカーを通じて少しだけ親密になれた1日でした。自分のパパがサッカーで一緒に汗を流している姿はちょっぴり恥ずかしくもあり、誇らしくもあったサマースクールでした。
コーチをしてくれたパパさんは「サッカーの上手い下手は関係ない。ボールひとつで一緒になって時間を共有できたことが楽しかった。こんなサッカーチーム他にはない。またやりたいね〜。」とうれしそうに話してくれました。
来年のワールドカップは家族で観戦?南アフリカに行っちゃう?さてさてどんな盛り上がりを見せるのでしょう。