AJFの活動

ガーナ&アフリカ・こどものあそび教室
アフリカンハートであたたかな冬の一日 遊び解説資料

アフリカンキッズクラブは在日アフリカンファミリーやアフリカの文化に興味のある子どもたちの交流をはかる企画です。

ガーナ&アフリカ・こどものあそび教室
アフリカンハートであたたかな冬の一日 遊び解説資料

講師の遠藤さんより、当日行ったものやそれ以外のガーナの遊びについて 詳しい資料をいただいたので、以下にご紹介します。

バンテマ・アクラクロ Bantama Akrakro(石渡しゲーム)

〜歌詞〜

(ガーナ・チュイ語=カタカナ転記)
バンテマ アクラクロ メイェデーン・ナ・マニャビ・マディ
(*)ミンニ シカ メイェデーン・ナ・マニャビ・マディ ア
クラークロークラクロ メイェデーン・ナ・マニャビ・マディ(くりかえし*へ)

(原語つづり)
Bantama Akrakro meye den na ma nya bi madi
Menni sika mey? den na ma nya bi madi
Akrakro kurakuro meye den na ma nya bi madi

(日本語訳)
バンテマのアクラクロはどうしたらたべられるの?
おかねがない どうしたらたべられるの?
アクラクロ アクラクロ! どうしたらたべられるの?

〜遊びかた〜

人数:3人〜何人でも
配置方法:輪になってしゃがむ。
用意するもの:石(一人1個ずつ石を持つ)。
遊び方:輪になってしゃがみ、一人1個ずつ石を持ち、 みんなが一様に歌を歌いながら自分の右隣りの人の前にリズムに合わせて石を置いていきます。
規律を保った一定のリズムから少しでも外れるとアウト、 石を隣の人にうまく渡せず輪を滞らせてしまった人は輪から外れます。 人数がだんだん少なくなっていき最後に残った人が勝ちです。

〜この遊びの背景〜
「バンテマ」(Bantama)とは、ガーナの中南部、ガーナ第2の都市クマシのある地区の名前です。 この地区にはガーナの軍隊の基地があり、兵士たちが訓練中の余暇に、 暇を持て余して石ころで遊んでいたところから生まれた遊びだと言われています。 そのためこの遊びのテンポは軍隊行進のように常に一定のリズムを刻んでいます。
「アクラクロ」(Akrakro)は、アフリカや中南米などで食されるプランテーン (芋のような味の甘くない料理用バナナ)をマッシュして油であげた丸いスナック。 日本のコロッケに似ています。
バンテマ地区はまたとてもにぎやかな通りで、 道端には多くの商店や屋台が立ち並び、アクラクロもそんな屋台で気軽なスナックと してみんなから親しまれています。

当日の遊びプログラム:

1. セーセーセー See See See
→日本の「おせんべやけたかな」に似ています。一列に座りおにが歌いながら列に座った人のひざを ひとつひとつ叩いていきます。歌の最後に止まったひざはどんどん抜けていき最後に残った人が勝ちです。
ガーナ・アシャンティ地方の遊び。チュイ語。

2. 「ジャックはどこ?」Jack, where are you?
→目隠しおに。おには大きめのハンカチをしばって目を隠し、 「ここだよ」という周りの声を頼りに誰かを捕まえなければなりません。捕まった人は交代でおにになります。英語。

3. バンテマ・アクラクロ(ガーナ・クマシの石わたしゲーム・チュイ語)
→上記参照。

4. 24611
→手合せゲーム。歌はなく、日本の「アルプス一万尺」のように手と手を合わせて遊びますが その間に2回・4回・6回・1回・1回と拍手を挟んで繰り返していきます。
2人でもできますが大人数でもできます。似たような遊びがフィリピンなどにもあります。

5.○○曜日生まれは?Obiara yewo no
→誕生曜日対抗ダンスゲーム。ガーナにはその人が生まれた曜日によって「曜日名」が名づけられる風習が 多くあります。
「日曜日生まれは立って!(座って!)」と歌いながら、その曜日に生まれた人はダンスをします。 ユニークなダンスをする人にはたくさんの拍手と声援が送られとても盛り上がります。 チュイ語ですがガーナのいろいろな地域でも同様な遊びがあります。

以上

文責:遠藤晶子(Endo, Akiko)

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