AJFの活動

外務省主催「NGO研究会」
グローバル化時代の国際保健NGO 〜何を改革し、何を守るべきか〜

2007年度、アフリカ日本協議会は外務省からNGO研究会を受託しました。テーマは「保健分野におけるNGOと国際機関の連携」です。

世界で進むグローバル化の動きは、NGOにも大きな影響を与えています。

保健分野では、2000年以降の欧米のODA増額やNGO支援の拡大、途上国における市民社会の活動の活発化などによって、途上国のローカルNGOの能力が大幅に向上してきました。欧米の国際NGOは、途上国のローカルNGOと連携したり、自ら途上国の人材を抜擢することによって、多くの国々で強い機動力を有しています。国際機関は、ローカルNGOや国際NGOとの連携を強化しています。

一方、保健分野の援助動向については、国レベル・分野レベルでの途上国のオーナーシップの尊重とドナー間協調が進展しています。途上国で意味のある仕事をするためには、これら途上国の中央・地方政府、国連機関、途上国のNGOネットワークとの連携を強化し、途上国自体に強い基盤を作ることが重要になってきています。2008年の洞爺湖サミットでは、国際保健協力を主要テーマとして取り上げ、新たな行動指針作りを目指す考えを、2007年11月に高村外相が発表しました。

さらに、ミレニアム開発目標の達成の強調やG8・国連などでの政策プロセスの重要性が高まる中、先進国では、NGO・市民社会の政策形成・アドボカシー機能の向上が喫緊の課題となってきています。

日本の保健分野NGOは、小さい単位でのきめの細かなプロジェクトを、住民といっしょになって行い、実績を出していくという点に優位性がありました。日本のNGOならではの美点を守りつつ、グローバル化に対応して、国際保健協力において日本のNGOとして果たすべき役割を果たしていくためには、私たちはどのように変わっていけばよいのでしょうか。

本シンポジウムでは、政府、国連・国際機関、また、早い段階から自己改革を進めている人道支援系NGOなどから、開発・保健に関わるNGOに提言を頂き、グローバル化時代における日本の国際保健NGOの将来展望について考えていきたいと思います。

パネリスト(五十音順)


・大森功一氏 世界銀行東京事務所広報担当官(シビルソサエティ連携担当)
・岡井朝子氏 外務省人道支援室長
・中村安秀氏 (特活)HANDS代表大阪大学教授
・橋本笙子氏 (特活)ADRA Japan事業部長
・村田俊一氏 国連開発計画(UNDP)東京事務所代表(予定)
※進行:稲場雅紀((特活)アフリカ日本協議会)

■シンポジウム詳細■

グローバル化時代の国際保健NGO 〜何を改革し、何を守るべきか〜

  • 日 時:2007年12月21日(金)午後1時30分〜5時30分
  • 場 所:JICA地球ひろば講堂
  • 主催:外務省(NGO研究会:NGOの保健分野における国際機関との連携)
  • 事務局:(特活)アフリカ日本協議会、担当:稲場・伊元・三宅
    TEL:03-3834-6902、Email:ngo.kenkyukai@gmail.com
  • 申 込:@お名前(ふりがな) Aご所属(あれば) B連絡先 Cご関心分野 Dコメント を明記の上、文末のメールかお電話でお申し込み下さい。ngo.kenkyukai@gmail.comまでお申込ください。(担当:三宅・伊元)

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