アフリカ熱帯林の現状と日本との関係

パリの博物館からルイ14世の象の牙を盗んだ男を逮捕


The Guardianの記事を、AJFが翻訳・紹介するものです。
引用する際には、原文にあたってください。
Chainsaw man caught stealing tusk from Louis XIV elephant in Paris

パリの博物館からルイ14世の象の牙を盗んだ男を逮捕

The Guardian 2013年3月31日

パリの観光客に人気の国立自然史博物館に今週末男が侵入し、太陽王−ルイ14世が所有していたゾウから牙がチェーンソーで切断され、博物館にはシートで覆われた展示品が登場した。

土曜日の早朝、博物館へ出動した警察は、肩に象牙を担いで壁を超え逃亡した男が去った後もまだ電源の付いているチェーンソーをそこに発見した。 警察官は、博物館の近くのParis’s Left Bankの者が、午前3時頃奇妙なチェーンソー音を聞き、当局に通報したと伝えた。博物館の警報装置は作動しており、チェーンソーでの切断が始まった数分後には侵入者を驚かせ、男は逃走した。犯人は逃走中の落下によって足首を骨折し、病院で手当を受け、捜査員らから尋問を受けている。

牙が切断されたアフリカゾウは、1668年にポルトガル王からルイ14世へ贈られたものであった。ゾウは豪華なヴェルサイユ宮殿の敷地内の国王の動物園で13年間暮らし、そこで人気を博した。ゾウが亡くなった時その骨は、ロンドンの自然史博物館に並ぶ世界で最も大きい博物館の一つ、パリの自然史博物館へと移された。

年間で190万人の来館者があるこの博物館は、通常通りに週末に開けられたものの、損傷したゾウの骨はプラスチックのカバーで覆われ、修理中の注意書きが掲げられた。博物館で修理長を務めるJacques Cuisin氏は、3キロの象牙にはさほどの金銭的価値は無かったものの、主要な歴史的、科学的価値があったため、修復されると言う。象牙は元々ルイ14世のゾウのものでは無く、19世紀に付け加えられたものである。

近年、密猟・盗難象牙の違法取引が増加する中、ヨーロッパ各地の博物館、動物園、そしてオークションハウスで、サイ角や象牙の盗難が急増している。 闇市場で、象牙は1キロにつき数百ポンドで売られ、サイ角はそれ以上の値段で売られている。象牙の国際取引は、ゾウの数が急減した後の1990年以来違法化されている。

2011年には、犯罪組織が関係しているとされる博物館の盗難が相次いだ後、いくつかの主要なヨーロッパの博物館が警察からの警告に従い、サイ角を展示から外してレプリカに置き換えた。

夜間の強盗によって盗まれたサイ角の中には、Rosie the rhinoというイプスウィッチ博物館の主要な展示物や、競売の前日にエセックス・オークションハウスから盗まれた黒サイの頭部がある。


独立行政法人環境再生保全機構より平成24年度地球環境基金助成金を受けて実施した「アフリカの熱帯林の環境保全と日本をつなぐ生物多様性保全の教育・普及活動」のフォローアップの一環としてこのページを作成し、公開しています。

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