アフリカ熱帯林の現状と日本との関係

ベトナム行き貨物に隠されたゾウ500頭の象牙をトーゴが押収


Reutersに掲載された論文を、AJFが翻訳・紹介するものです。
引用する際には、原文にあたってください。
Togo seizes tusks of 500 dead elephants hidden in cargo bound for Vietnam

ベトナム行き貨物に隠されたゾウ500頭の象牙をトーゴが押収


Reuters 2014年02月03日

トーゴ当局者によれば月曜、トーゴ当局はベトナム行きの貨物に隠された、500頭以上のゾウの死体から取られた約4トンの象牙を押収したと言う。

(密猟者に向けてメッセージを送るために処分される象牙の写真)

カシューナッツや木材に偽装された象牙は、先月下旬発見されたが、これは環境活動家たちが警告するように、アジア行き象牙の流れは多くのゾウを殺していること、そして外交官たちが言うように、アフリカでの紛争をたき付けていること、を裏付けるものであった。

トーゴの環境省の幹部職員であるKotchikya Okoumassou氏は、象牙は1月22日と28日の二度のLome港での押収の際に発見されたものだと言う。

Okoumassou氏は、国際市場で約800万ドルの価値を持つ今回の貨物のために、500頭あまりのゾウが殺されているだろう、と付け加えた。

2名のトーゴ人と、貨物の行き先であったベトナム出身の男1名が逮捕されたが、象牙がどこからやって来たかは明らかにならなかった。

Okoumassou氏は、「トーゴにはゾウは115頭しかいないから、象牙がトーゴ産でないことは明らかです。」と述べた。

象牙の国際取引は禁止されているが、アフリカのゾウは、特にアフリカ中央部で、警戒が必要なレベルで密猟され続けている、と保護活動家たちは言う。

国連は昨年、象牙取引が武装グループの主な資金源となってきており、特にカメルーンや中央アフリカ共和国、チャド、ガボンで、安全保障を脅かす大きな問題となっていることを警告した。

ゾウは、主に彫刻や伝統的な薬として利用される象牙のために密猟される。

その需要は主として、アフリカまで拡大しつつ成長する経済の中心となっているアジアにある。



独立行政法人環境再生保全機構より平成24年度地球環境基金助成金を受けて実施した「アフリカの熱帯林の環境保全と日本をつなぐ生物多様性保全の教育・普及活動」のフォローアップの一環としてこのページを作成し、公開しています。

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