アフリカ熱帯林の現状と日本との関係

コンゴで軍の将校がゾウの肉の不法取引で逮捕される


Gabonews.comのニュース「Army officer arrested for trafficking elephant meat in Congo」を、AJFが翻訳・紹介するものです。

コンゴで軍の将校がゾウの肉の不法取引で逮捕される


Khephren Fanga, Gabonews
2014年11月23日

コンゴ共和国、ブラザビルー11月23日。PALF(Project for the Application of Law for Fauna:野生生物に関する法律の適用のためのプロジェクト) のサポートを受けたthe Forestry and Sustainable Development Ministry(森林と持続可能な開発を担当する省)と憲兵隊および大統領護衛隊の共同作戦により、5人の不法取引人が逮捕された。彼らはブラザビルへ向けてゾウの肉を不法に持ち込もうしているのを現行犯で逮捕された。Integrally protected speicies(Class A: 完全に保護された種)であるゾウの肉はpartially protected speicies(Class B : 部分的に保護されている野生動物)と一緒に、押収された。密売品を取引するために容疑者が使った銃と車も同様である。。

「コンゴ北部での不法な象牙取引関与で知られる中尉の逮捕は大きな収穫である。コンゴの法律は不正な当局者に対して厳格ではあるが、彼らはしばしば有罪判決から逃れる。もし我々が森林ゾウを絶滅の脅威にさらしているアフリカ中央部におけるこの傾向を止めるためには、我々は彼らが刑罰を免れるのを阻止しなければならない。」PALFのコーディネーターのNaftali Honig氏は言った。

コンゴの軍隊の将校が法廷に送られたのは初めてのことである。彼は、他の2人の地位を悪用した共犯者と一緒に拘置所で2日間を過ごした。そこで彼らは違反行為の内容についての取り調べを受けた。「彼らの法律を超越しているかのような意識は明白であった、」とHonig氏は言った。「彼らを取り調べる役人達を脅すために、彼らはところかまわず所属している大佐と司令官の名前をまきちらした。私はこの刑罰を免れるという意識が、彼らがブラザビル刑務所にいる今この時に薄れつつあることを望んでいる。」

逮捕のニュースはコンゴ国内に素早くひろまった。その話題はコンゴの北部ですでに周知の事実となったであろうし、何人かは密売用に軍人が使っていた車が押収されたことを知ってショックを受けたであろう。

PALFはEAGLE* Networkのメンバーである。EAGLE Networkはアフリカの8カ国で逮捕や起訴をもたらすPALFのようなプロジェクトを行っている。


独立行政法人環境再生保全機構より平成24年度地球環境基金助成金を受けて実施した「アフリカの熱帯林の環境保全と日本をつなぐ生物多様性保全の教育・普及活動」のフォローアップの一環としてこのページを作成し、公開しています。

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