アフリカ熱帯林の現状と日本との関係

アメリカと中国、野生生物の違法取引との闘いにおける協力関係を強調ー第7回米中戦略経済対話(S&ED)で(プレスリリース)


Official Wire「Press Releases: United States and China Highlight Cooperation on Combating Wildlife Trafficking at the 7th U.S.-China Strategic & Economic Dialogue 」を、AJFが翻訳・紹介するものです。

アメリカと中国、野生生物の違法取引との闘いにおける協力関係を強調ー第7回米中戦略経済対話(S&ED)で(プレスリリース)


2015年6月25日 ワシントンD.C. (OFFICIAL WIRE)  

2015年6月24日にワシントンD.C.で第7回米中戦略経済対話(S&ED)の一部として、アメリカ合衆国は野生生物の違法取引に関する3回目の直接談話と公式行事”Wildlife Trafficking: Inside the Evidence Room”とを開催した。合衆国国務次官(経済成長、エネルギー、環境担当)のCatherine Novelli氏と中国の国家林業局のZhao Shucong局長がこれらのイベントを主導した。

アメリカ合衆国と中国は、野生生物の違法取引と闘う世界的な課題に対処するための支援を増やし、協力関係を増強する約束をした。アメリカ合衆国と中国は特に象牙の輸入品と国内取引においてさらなる規制をすすめる対策をとることで意見が一致した。そして初めての海洋生物種での取り組みにおいて、トトアバ(*1) やウミガメの違法取引を協力して阻止することに同意した。社会への啓蒙をベストな方法で提供し、共同で実施する。また、両国は、野生生物の保護と法律施行のための情報提供や改良のために最新および斬新な技術を用いる機会を探求することにも同意した。

最近のCobra III international law enforcement action(コブラV作戦)における彼らの協力関係を基礎として、アメリカ合衆国と中国は一緒に活動する計画を立てている。犯罪ネットワークを阻止し、主要な供給ルートのピンポイントをターゲットにし、将来の野生生物の違法取引を阻止するために犯罪の刑罰を十分に強化する、そして法施行研修において世界的に野生生物分野の人材育成を発展させる。

アメリカ合衆国と中国はその原産地における野生生物の違法取引に立ち向かうために、アフリカで3者間の協力の約束を再確認した。また、彼らは、他の国の政府や国際組織、市民社会、プライベートセクターそして地域社会と共同でどのように需要削減の努力を増強するかについて話し合った。  

(*1) Totoaba macdonaldi メキシコのカリフォルニア湾に生息する絶滅危惧種の魚で、その浮袋が中華料理のスープなどの高級食材になる。


独立行政法人環境再生保全機構より平成24年度地球環境基金助成金を受けて実施した「アフリカの熱帯林の環境保全と日本をつなぐ生物多様性保全の教育・普及活動」のフォローアップの一環としてこのページを作成し、公開しています。

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