アフリカ熱帯林の現状と日本との関係

コンゴ・ヌドキ・ランドスケープ


以下の内容はこちらのリンク先のページを訳したものです。 http://www.wcs.org/saving-wild-places/africa/republic-congo-ndoki.aspx

コンゴ共和国の北部にあるこのランドスケープの広大な森、湿地、そしてサバンナは野生生物にとってアフリカの最も重要な生息場所である。 コンゴ共和国の北部でWCSが発見した125,000頭のゴリラの多くがンドキにいる。また、これまで人間と接触したことのない動物を含め、ゾウ、ヒョウ、アフリカゴールデンキャット、8種のレイヨウ、3種のクロコダイル、そしてチンパンジーなどの野生生物が住んでいる。
世界で2番目に大きな熱帯林の中心部に位置している、この23,500平方マイルのランドスケープには2つの国立公園とテレ湖保護区(Lac Tele Community Reserve」があり、アフリカ最大の水力発展所が位置するコンゴ川にとって重要な給水源となっている。ヌドキは250,000人近い人びとの生活の場でもある。地域住民たちは自給用に魚や野生生物をとっている。また、多くの人が、このランドスケープおよび近隣地域で大規模な伐採契約を有し、コンゴ共和国で最も多くの仕事を提供している伐採会社で働いている。木材産業および地域固有のコミュニティとの強いパートナーシップは、この例外的な自然とここにいる数多くの動物を守るために欠かせないものである。

簡単な情報

  • このランドスケープはニューヨーク州の大きさの半分くらいである
  • 約5000人のバカ・ピグミーがヌドキに居住している
  • 世界で最も多くの大型類人猿とマルミミゾウがここに住んでいる

課題

伐採はコンゴ共和国で2番目に大きい産業であり、政府が首都とつながる高速道路や鉄道の開発を進めている一方で、国際的な木材会社が持続的に伐採道路を作っている。 このような交通ルートは商業的目的で狩猟者たちが森へアクセスするのを可能にするだけでなく、ブッシュミート市場を設けることになる木材会社授業員の継続的な移入を容易にする。 違法で容認できないブッシュミートと象牙を目的とする狩猟およびアフリカマホガニーの巨木伐採が、この例外的なランドスケープにとって深刻な脅威となっている。
ゴリラ、チンパンジーそして人間に致命的なウイルスであるエボラ出血熱の拡散により隣接するガボンでは多くの類人猿が失われ、このランドスケープにも拡散しようとしている。 ワクチンは開発されたが、普及が課題となっており、また、政府はエボラ出血熱の状況を監視し国民と動物を保護するための資金を欠いている。

                             
独立行政法人環境再生保全機構より平成24年度地球環境基金助成金を受けて実施する「アフリカの熱帯林の環境保全と日本をつなぐ生物多様性保全の教育・普及活動」の一環として、このページを作成・公開しています。

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