アフリカ熱帯林の現状と日本との関係

ヌアバレ・ンドキ公園:コンゴ共和国内初のユネスコ世界遺産登録


以下の内容はこちらのリンク先の記事を訳したものです。 http://www.congo-site.com/Parc-Nouabale-Ndoki-Premier-site-national-classe-au-patrimoine-mondial-de-l-UNESCO_a12942.html

2012年7月5日(木)17:08 Congo Site.com


コンゴ共和国西北部のサンガ県にある、1993年創設のヌアバレ・ンドキ国立公園が栄えあるユネスコ世界遺産リストに登録された。国内では初のリスト登録となった。

この登録は、ロシアのサンクトペテルブルグで先ほど開催されたユネスコ世界遺産委員会の会合で決定された。

ヌアバレ・ンドキ国立公園は426.8ヘクタールで、ワリ・バイ、ベリ・バイ、モンディカの3サイトを有する。最初の2つのサイトは森林の中の開けた土地で、特異な植生であるうえ、土壌はミネラルが豊富なので多様な動物を引き寄せている。実際これらのサイトは、ゾウ・スイギュウ・ゴリラ・オナガザル・淡水の水鳥などが交じり合い、出会う場所となっている。

ヌアバレ・ンドキは、いかなる森林開発も被ったことがないという、ひじょうに特別な国立公園である。コンゴ共和国政府も野生生物保全協会( WCS )やコンゴ林業協会( CIB )と連携して、ヌアバレ・ンドキ国立公園周辺生態系管理プロジェクトを立ち上げている。

ヌアバレ・ンドキ国立公園は、カメルーンのロビキ公園や中央アフリカ( RCA )のザンガ公園とともに、ユネスコ世界遺産リストに登録されているサンガ3か国保護区圏を構成している。

サンガ3か国保護区圏は75,000ヘクタールで、ゾウ・スイギュウ・ゴリラ・チンパンジー・多様な鳥類・ガゼルなどを含む豊かな動植物相を有している。この3カ国保護区圏はこれら3国の主導で2000年に創設された。これにはコンゴ湾岸の森林も含まれていて、その森林は【地球の二酸化炭素を吸い込み、光合成によって酸素を作り出すために】、ラテン・アメリカのアマゾンに次いで2番目に大きな地球の肺となっている。

コンゴ共和国政府の国立公園担当部局はさらに、キュヴェット・ウエスト県のオザラ・ンコクア国立公園もユネスコ世界遺産に登録されるよう努力を傾けるはずである。アフリカ中央部のライオンの拠点になっているこの公園にはロッシと呼ばれる保護区があり、ここにはゴリラが暮らしている。またスイギュウ・ゾウ・その他の動物も見ることができる。これらの動物は、この保護区域の開けた林間地とミネラル豊富な土地に頻繁にやってくのだ。 (クリスチャン・ブリス・エリオン)

                             
独立行政法人環境再生保全機構より平成24年度地球環境基金助成金を受けて実施する「アフリカの熱帯林の環境保全と日本をつなぐ生物多様性保全の教育・普及活動」の一環として、このページを作成・公開しています。

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