アフリカ熱帯林の現状と日本との関係

コンゴ・ブラザヴィル【コンゴ共和国】
ヌアバレ・ンドキ国立公園周辺でおよそ5千頭のゾウが殺害さる


以下の内容はこちらのリンク先の記事を訳したものです。 http://fr.allafrica.com/stories/201206061111.html

ユジェーヌ・ガンパカ
Africa Infoブラザヴィル2012年6月6日
Africa Info-Congo


ヌアバレ・ンドキ国立公園には約7千頭のゾウがいると推定されている。同公園の野生生物保護協会( Wildlife conservation society : WCS )プロジェクトの主任技術顧問トマス・ブロイアー氏によると、密猟が増加してきた結果、この頭数となったという。 ゾウたちの殺害が増加しているのは、アジア市場で象牙の需要が高まっているからだ。トマス・ブロイアー氏は、近年、5千頭のゾウが殺害されたとしている。

密猟にとくにかかわっているのは、【コンゴ共和国の】サンガ県の住民、コンゴ民主共和国( RDC )と中央アフリカ共和国( RCA )の住民だ。 象牙の買い入れと販売に従事しているのは【コンゴ共和国の】カメルーン人居住者だ。密猟者のなかには、ゾウを殺すのに戦争用の武器を使う者もいる。

ヌアバレ・ンドキ国立公園は1993年にコンゴ共和国の北西部に創設された。ワリ・バイ(湿地性草原)、ベリ・バイ(湿地性草原)、モンディカの3サイトを含み、総面積は426.8ヘクタールである。

動物たち、とりわけゾウをこれらのサイトに引きつけるのは滋養に富む植生とワリ、ベリ2サイトの林間に拓けた土地に含まれるミネラルである。水牛、ゴリラ、オナガザル類、淡水に生息する鳥類などもみられる。

ヌアバレ・ンドキ国立公園はコンゴ共和国、カメルーン(ロビキ公園)、中央アフリカ(ザンガ)にまたがる保護区の一部である。ここはいかなる森林開発も被ったことがない。

これら3国の政府は2000年に3か国保護区圏を創設した。WCSは、この並外れて普遍的な価値を有する保護区圏を、国境を超えて管理する仕事に長期間携わっている。

                             
独立行政法人環境再生保全機構より平成24年度地球環境基金助成金を受けて実施する「アフリカの熱帯林の環境保全と日本をつなぐ生物多様性保全の教育・普及活動」の一環として、このページを作成・公開しています。

▲このページのTOPへ